現在好評をいただいております東美貴子展ですが、
出来るだけ多くの方にご覧頂きたいため、会期を延長いたします。
5月7,8日と5月14,15日の土日のみの追加オープンです。
8日は17:00まで開場、他の7日、14,15日は
通常通り19:00までのオープンとなります。
また、五月中旬から予定していた加藤智大展ですが、
去年11月に台湾で行われたGEISAI TAIWANでの受賞者として
再度台湾にて受賞者展へと出展するため、
急遽会期をずらして 5月の28日から開催する事としました。
こちらもぜひご期待いただければと思います!
土曜日からスタートした東美貴子展ですが、
初日から色々な方に来ていただいています。ありがたいことです。
彼女の作風の変遷を知る方は今回の新展開を楽しんでくれているようです。
以前までのペインティングは影を潜めて、身近な包装のパッケージや
本を刻んで作ったモザイクを敷き詰めたシリーズと、紙に両面から針で穴を開けて
描くシリーズがメインとなる展示になっています。
展示を見たある外人の方が、「マイクロモザイク!」とおっしゃっていて、
作家共々、そのワードいただきます!とあいなりました。
こんな感じのテクスチャーをしています。
モザイクで構成されているので少しだけ中東っぽい
オリエンタルな気配も感じるところも面白いところです。
そしてこの作品群にBGMを付けるとしたら
【microscopic_微視的なさま】を冠したこの曲で決定!
gas “microscopic”
佐藤亮太展は先週の土曜日に無事幕をおろしました。
最終日には色々な方が見えて、いつもののんびりしたアルマスとは
打って変わって、座る間もなく充実した一日となりました。
日本が揺れているさなかに来てくださった事に、本当に感謝しております。
写真は今回打ちだしてきた新しい手法でつくられた作品の部分です。
タイトルも、「そろそろ新しい惑星になりたい」です。
地震の起きる前に作られた作品ですが、佐藤君の作品の最初期に
ドローイングに彩色していた手法と、シルクスクリーンを
組み合わせたハイブリッドな技法で、シルクのみで構成された作品にくらべ
非常に活き活きとした生命力を感じるシリーズになっています。
2枚目の作品はDMに使っていた作品です。
節電のため電気を消して暗がりになったギャラリーで、
外光を反射してシルバーの部分が輝きだしました。
それまでは混沌そのものを表現していた作品のはずが、
その混沌から龍が立ち上る様に変化しだしたのです。
展示前日に鮮やかな色彩を希望の曙光ととる事も可能かも
知れないと書いていたのですが、その上をいく輝きに
気持ちが沸き立った感覚は忘れられません。
今回の展示は始めるまで色々と考えましたが、
このタイミングで開催して本当に良かったと思います。
あの瞬間鼓舞された気持ちの事を思い、希望をもって
前にすすめるような気がしています。
さて、16日からは東美貴子”Fragments of time”が始まります。
身の回りの日常の風景を、身近なパッケージの断片を用いて
細やかな手法で描き出したものや、縫い針の針穴で
風景の輪郭を再構築していくシリーズなど、淡くしなやかな
作品群になると思います。乞うご期待です。