2011.10.27
昨年に引き続きのイベントが二つ同時にあります。
まずは谷口嘉展です!ちょっと変則的に31日の月曜日から
始まりまして、11月の13日までお休みなしのぶっ通しで開廊します。
昨年は壁と壁に細いガラスの棒を渡し、真ん中を直立させた同様のガラス棒でささえた
T字型の彫刻が10対ほどあるのみの、緊張感あふれるミニマルな展示でした。
今もギャラリー内で制作・展示作業中ですが、昨年とはまた違った趣で出来上がりが
大変楽しみであります。
ぜひ体験してみる事をおすすめいたします!
二つ目のお知らせは、今年も青山のスパイラルで行われるアートフェア
ULTRAに出展いたします。僕からは、アルマスで展示経験がある
野村在と東美貴子に加えて、高橋大輔を投入します。
造ることと造らないことの間を行き来する作品群です。
ぜひご覧いただければと思います。
エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004」
オクトーバーサイド ブースナンバー18
10 月28 日(金)11:00-22:00 (オープニングパーティ 20:30-22:00)
10 月29 日(土)11:00-22:00 (トークショー 20:30-22:00)
10 月30 日(日)11:00-20:00
2011.10.9
芸術の秋が駆け足でやってきたようで、各地で色んなイベントがやっているようですね。
こちとら食欲ばかり増して、お腹が空いてばかりなのを秋のせいにしています。
そんな中、新宿ルミネ1,2で開催中のLUMINE meets ARTという、全館あげて
女性アーティストの作品を展示したりなんかしているイベントがあり、
waiting roomさんとsakumottoさんのart super marketがあったりと
大盛況のようなのですが、アルマスとしては、セレクトショップheliopoleさんの
ショーウィンドウにて原田郁の作品を展示させてもらっています。
小品ですが、いい具合で存在感醸し出しております。全部で4つです。
キャンプションも制作して貼ってありますので、訪れた際にはチェックしてみて下さい!
また、heliopoleさんの今期A/Wのカタログは、
アルマスでの展示をそのままに、外人のモデルさんに入ってもらって
撮影した、いわば原田郁の作品集のような作りになっております。
各支店であまり在庫が無いようですが、ルミネ店には在庫を回してくれるようなので
おそらく手に入るかと思います。
アルマスでも若干数余分がありますので、ご希望の方は気軽にお声掛けくださいね。
2011.10.5
今アルマスでは中谷日出子展を開催しています。
今東京ではとても雨が降っていますが、
そんな湿った気分とは無縁の明るい色彩の世界が広がっています。
具体的な形態は登場せず、地の水色は空のようであり、
その下に配置されたもう少し濃い水色は山の斜面のように見えたり
鑑賞する人により様々な解釈の可能性が広がっています。
“なるべく考えないで描く”ということを非常に意識(矛盾するようですが)していて、
色、筆運びは心の流れに任せられています。
美術において自我をなくす事の可否についての議論は様々にありますが、
少なくとも作家の目指すところはそこにあります。
その結果あらわれた画面は、全体を見渡すとやはり風景を彷彿とさせるのですが
ただ明快な形態や事象は描かれていません。
鑑賞する側の目は、つねに手がかりとなるカタチやキッカケを求めていて、
ひとたび、”らしい”カタチを見つけると自分の経験のストックからそれに近いものを
あてがって、目の前にある絵を解明しようとします。
そこですべて観る人に任せてしまうのではなく、作家自身も
観る人と一緒になって何が描かれているのか話していたりするのを
見ていると、目に見えるということは面白いなと思います。
2011.9.7
シルクスクリーンだと思われる方もいたりする山本直輝のフラット11。
平坦に塗り込めたアクリル絵具の明るい色彩で、身体が欠損・破裂したり
バラバラになりそうになりながらも、個を保とうとする人物が描かれています。
僕は、古来から人々が災厄に対抗するための呪術で用いられる仮面を、
血肉の入り交じった人体のパーツで表現する彼のコンセプトが
とても気に入っています。
この身体が分解されていく様子は、もちろん存在という概念上で
起こっている事はいえ、外的な脅威に対して自らの身体を引きずり出して
対抗するという所に、生命体としてあるべき姿のような印象をうけるんです。
彼の作品に必ずと言っていいほど出てくる、剥き出された歯も、
一番原始的で強力な武器である事にちがいはありません。
ところで、無限の住人という漫画はご存知でしょうか。
SF時代劇のような漫画なのですが、敵の中に尸良という男が出てきます。
彼は戦闘で右手を失っても、その腕の骨を削りだして武器に仕立て上げて
更に強力になって戻ってくるんです。
マニアックな話で申し訳ないですが、その身体そのものを改変してまで
立ち向かってくるという所に妙に心が惹かれるのです。
特定の脅威に対して進化した動植物には興味深い種が多いですが
道具を持ってして脅威と対峙してきた人間がそうなっていたら、という
好奇心をも満たしてくれる作品でもあるのかもしれません。
2011.8.11
デザインやっている人なら大抵はわかるはずのLos logos。
一家に一冊と言われている分厚い無数のロゴが詰まったデザイン書です。
今週の土曜までの展示はLos logosを思わせる、それぞれテイストが違うロゴが
17枚のキャンバスに描かれています。
今回本真君が題材にしたのは、キッチンにある普通の道具です。
カトラリー、コーヒーメーカー、やかんなどなど。
そういった普通の道具に一つ一つロゴをデザインして
下書きの上からアクリル絵具でフリーハンドで描いたものです。
よーくみると下書きを若干残っている部分もあります。
ただの道具がロゴに表されると、まるでブランドであるかのように振舞いだす。
ただの名称とロゴという商標の境目を検証する作品といえます。
2011.7.22
ただいま勝部敏之 インタビュー展開催中のアルマスですが、残り二日の夕方18時から
22時までをBARタイムとして開廊することにしました!
Drink
・ビール(Grolsch)500yen、・グラスワイン(赤・白)400yen
・ハイボール 400yen、・自家製ミントシロップのジュレップ 500yen
・ウイスキー グレンリベット 18年 1000yen
・ミントソーダ(アルコールフリー) 400yen
Food
・おつまみプレート 1200yen
(スパイスミートボール/トマトとパセリのタブレ/ナスとズッキーニのトマト炒め/
きのこのサラダ/カリフラワーのディップorかぼちゃのディップ)
・サラミ&オリーブ 500yen
・チーズの3種盛り 500yen
というメニューです。
今日金曜日も明日の土曜日も各地でオープニングが開催されているので
その帰り道にでも、作品と一緒に楽しみに来ていただければうれしいです!
2011.7.10
昨日9日から勝部敏之展『インタビュー』が始まりました。
写真の展示だと思ってこられた方も手書きだと知って驚かれていました。
ある意味狙い通りにDMが機能している事にウッシッシであります。
さて、昨日のオープニングから、角打ち酒屋での二次会までをお伝えします。
オープニング始まって間もない頃。
日本酒を飲んでご満悦の勝部氏。
美味しい日本酒がグラスで気軽に飲める折原商店はアルマス御用達です。
終盤ではエレカシなどの話でヒートアップしすぎて
大阪へのバスの時刻が刻々と迫っているのをこちらが心配する始末。
彼の人格もさることながら、作品も本気でヤバいものになっています。
ぜひこの密度をご覧いただければと思います!!
2011.6.28
原田郁展がぜっさん開催中なのですが、
先ほどGIGAZINEでのアート作品でマイケルジャクソンを振り返る、
という企画をみて、一年前にアルマスでやったトリビュート展での展示を
もいっかい振り返ってみようと思いました。ありがとうGIGAZINEさん。
こちらは去年THE PARODISTという作品集を出された角田修一さんの作品。
衣装からメイク、デジタルワークまで全て自身でこなしています。ゾンビがしっかりライティング されているのがうけますね。 この衣装も会場に置いておいて、着させて貰ったりしてました。
これは高橋淳の作品。 ドリッピングで描かれたマイケルの幼い頃のポートレートです。 すごく気合いの入った一枚で、当時の最高傑作だったと思ってます。勝手に。
こちらはイラストレーターのSHOHEIの作品です。 地下に潜伏してなかなか表にでてこない 彼ですが、お願いして描いて貰いました。 面積は小さいですが、ボールペンだけで描かれたとは思えない、驚くべき描写力です。
この二つは7月9日から個展がはじまるTHCKYKKこと勝部敏之の作品です。 1mm単位のグリッドを引いて、それを一マスずつシャーペンで埋めていくことで 写真や雑誌を模写していきます。これも近づいてみると緻密な作業に圧倒される作品です。モチーフはレコードの裏面のクレジットとポートレートです。
最後の二つは恥ずかしながら僕の作品です。 園芸をコンセプトに、 世界に元気をくれたマイケルを肥料を固めて作ったフィギュアで表現したもの。 初めてマイケルが着けたグローブを、土で汚れた園芸用手袋にスワロフスキーで装飾して再現した king of farmer。
そんなこんなでもう一年経ってしまって、早いものですね。
今年もマイケルの曲はよく聴いていて、ごく自然にかれの音楽とともに生きています。
感謝感謝です。
2011.6.13
鉄キチこと加藤智大展は無事終了いたしました!
最終日はクロージングということで、ちょっとお酒も入りつつ
予想よりもずっと盛況に終えることができました。
現実的な鉄という素材から着想を得る加藤とは対照的に、
自分のPC内に3DCGで構築したインナースペースの風景を、
アクリル絵の具をもってして現実世界に引っ張り出してくる原田。
かなり対照的な展示が続きますが、これからもちょっと密なペースで
展示が続きます。どうぞお付き合いいただければ幸いであります。
(写真は原田郁のアトリエ風景)
2011.5.27
いよいよ二日後の28日から鉄キチこと加藤智大の『Fe w』がはじまります。
何事も鉄抜きには考えられない加藤が企む、
鉄による物質の価値の転覆をとくとご覧下さい。
ちなみに写真は今回のDMですが、これも実際に鉄で作られたハガキが僕宛に届き、
それをスキャンしてDMにしたものです。実物も展示しますので、
これが切手幾ら分で送れるのか、そこにも注目していただければ幸いです。
展覧会詳細→http://bit.ly/kfQKxv