加藤智大展終了。原田郁展スタート

2011.6.13

鉄キチこと加藤智大展は無事終了いたしました!

最終日はクロージングということで、ちょっとお酒も入りつつ

予想よりもずっと盛況に終えることができました。

現実的な鉄という素材から着想を得る加藤とは対照的に、

自分のPC内に3DCGで構築したインナースペースの風景を、

アクリル絵の具をもってして現実世界に引っ張り出してくる原田。


かなり対照的な展示が続きますが、これからもちょっと密なペースで

展示が続きます。どうぞお付き合いいただければ幸いであります。


HARAIKUPHOTOmini

 

(写真は原田郁のアトリエ風景)

鉄っちゃん

2011.5.27

いよいよ二日後の28日から鉄キチこと加藤智大の『Fe w』がはじまります。
何事も鉄抜きには考えられない加藤が企む、
鉄による物質の価値の転覆をとくとご覧下さい。

ちなみに写真は今回のDMですが、これも実際に鉄で作られたハガキが僕宛に届き、
それをスキャンしてDMにしたものです。実物も展示しますので、
これが切手幾ら分で送れるのか、そこにも注目していただければ幸いです。

展覧会詳細→http://bit.ly/kfQKxv

ironletter

GW

2011.5.6

世はGW真っ最中ですね。

色んな事に不安をかかえつつも皆さんそれぞれに楽しんでいるようで

元気づけられる思いです。僕も都内をうろうろ遊びに行っています。

先輩のお宅にお邪魔したり、スパイラルでSICFを見たり、ホンマタカシさんの展示見たり、

シュールレアリスム展見たり、なんだかんだアート比率高めの休日を楽しんでます。

今週と来週の土日、ギャラリーを開けるのを忘れないようにしないと。

この4日間は作家も在廊している予定ですので、

作品について色々質問してみてください。

近づけば近づくほど、驚きのある作品達になっていると思います。


あ、今月末の28日からはじまる加藤智大の展示タイトルが『Fe w』になりました。

鉄の元素記号”Fe”と、わずかなという意味の”few”が合わさったタイトルです。

鉄を偏愛しつつ、日常の無意識下に鉄という物質を潜ませていく行為に

ふさわしいタイトルだと思います。

今回ちょっとした仕掛けのあるDMが作れそうです。(会期ギリギリですが…)

ご期待くださーい!

東美貴子展、会期延長のお知らせです

2011.4.26

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現在好評をいただいております東美貴子展ですが、

出来るだけ多くの方にご覧頂きたいため、会期を延長いたします。

5月7,8日と5月14,15日の土日のみの追加オープンです。

8日は17:00まで開場、他の7日、14,15日は

通常通り19:00までのオープンとなります。


また、五月中旬から予定していた加藤智大展ですが、

去年11月に台湾で行われたGEISAI TAIWANでの受賞者として

再度台湾にて受賞者展へと出展するため、

急遽会期をずらして 5月の28日から開催する事としました。

こちらもぜひご期待いただければと思います!

マイクロモザイク

2011.4.21

土曜日からスタートした東美貴子展ですが、

初日から色々な方に来ていただいています。ありがたいことです。


彼女の作風の変遷を知る方は今回の新展開を楽しんでくれているようです。

以前までのペインティングは影を潜めて、身近な包装のパッケージや

本を刻んで作ったモザイクを敷き詰めたシリーズと、紙に両面から針で穴を開けて

描くシリーズがメインとなる展示になっています。


展示を見たある外人の方が、「マイクロモザイク!」とおっしゃっていて、

作家共々、そのワードいただきます!とあいなりました。


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こんな感じのテクスチャーをしています。

モザイクで構成されているので少しだけ中東っぽい

オリエンタルな気配も感じるところも面白いところです。


そしてこの作品群にBGMを付けるとしたら

【microscopic_微視的なさま】を冠したこの曲で決定!

gas “microscopic”


ハイブリッド

2011.4.5

佐藤亮太展は先週の土曜日に無事幕をおろしました。

最終日には色々な方が見えて、いつもののんびりしたアルマスとは

打って変わって、座る間もなく充実した一日となりました。

日本が揺れているさなかに来てくださった事に、本当に感謝しております。


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写真は今回打ちだしてきた新しい手法でつくられた作品の部分です。

タイトルも、「そろそろ新しい惑星になりたい」です。

地震の起きる前に作られた作品ですが、佐藤君の作品の最初期に

ドローイングに彩色していた手法と、シルクスクリーンを

組み合わせたハイブリッドな技法で、シルクのみで構成された作品にくらべ

非常に活き活きとした生命力を感じるシリーズになっています。



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2枚目の作品はDMに使っていた作品です。

節電のため電気を消して暗がりになったギャラリーで、

外光を反射してシルバーの部分が輝きだしました。

それまでは混沌そのものを表現していた作品のはずが、

その混沌から龍が立ち上る様に変化しだしたのです。

展示前日に鮮やかな色彩を希望の曙光ととる事も可能かも

知れないと書いていたのですが、その上をいく輝きに

気持ちが沸き立った感覚は忘れられません。


今回の展示は始めるまで色々と考えましたが、

このタイミングで開催して本当に良かったと思います。

あの瞬間鼓舞された気持ちの事を思い、希望をもって

前にすすめるような気がしています。


さて、16日からは東美貴子”Fragments of time”が始まります。

身の回りの日常の風景を、身近なパッケージの断片を用いて

細やかな手法で描き出したものや、縫い針の針穴で

風景の輪郭を再構築していくシリーズなど、淡くしなやかな

作品群になると思います。乞うご期待です。


予定通り開催します

2011.3.18

先週の土曜日に最終日を迎えた大槻素子展には、沢山のお客様に

お越し頂きありがとうございました。

最終日の前日には現在も被害をもたらし続けている大地震があり、

今回の佐藤亮太展も会期を延期すべきか作家と話し合いました。

佐藤君は岡山在住の作家です。

今回の震災についての報道では、ほとんど東京の事に触れない

ため、状況が全く分からなく不安をかかえていました。

今は余震があるものの落ち着いている旨と、

このまま延期し続けても仕方ないという判断のもとで

予定通り19日からスタートすることとしました。


僕自身、外からギャラリーが揺れる様を見て、

夢の中で感じるような、どうすることも出来ない無力感と、

せっかく始めたのにもう潰れるのか?という現実的な感覚を

同時に味わわされました。

これは何かしら守るモノがある全ての人が感じたことだと思います。

今現在も、タイミングの読めない余震に、東京に居てさえ

常に首根っこを押さえられているような気持ちで過ごしています。

ただ、そこで引きこもって動かなくなれば、安全を味わうことはできるかも

知れませんが、自分が動いて周りの世界も動いていく人間としての醍醐味も

失われてしまうように感じています。


今回の震災においては、ツイッターが人々の情報をつなげる重要なラインとして

機能しています。そこでは正確・不正確な情報が混じりあい、人間の情も怒りも

嘆きも罵りも、あらゆる感情がタイムラインに奔流となって流れてきます。


僕は展示の説明として佐藤君の作品を暴走する技術とうずまく混沌と

表現したのですが、今この状況のなかで見つめてみると、

むしろその混沌から立ち上ってくる文明を描いたようにも感じられて

きたので不思議なモノです。

鮮やかな色彩を希望の曙光ととることも出来るかも知れません。


いまこの時期だからこそ、彼の作品の違った側面を感じられるかも

しれません。

19日から2週間、ぜひお越しの上ご覧いただければと思っています。


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パレットチェック

2011.3.4

このところ更新が滞っております。 もうしわけありません!

大槻素子展も始まっております。 初日のオープニングは大変盛況でした。

いらしてくださった方々、有難うございます。


初日の様子を造形大学のウェブサイトで紹介して頂いています。

http://www.zokei.ac.jp/painting/


今回の展示では、大槻作品で特有のドライな視点で料理が描かれていますが、

以前のケーキと比べて筆致が細かくなり、大胆なストロークでの勢いは

影を潜めました。

その代わりに、消えていく存在感をつなぎ止めて、

気配を描いたようなトーンの作品が多くなっています。

ある人は、難しい作品になったという言葉で変化を歓迎してくれました。

僕は作品から受ける消失感や忘却の気配に、

視界の隅に流れて去っていく日々を思ってしまいます。

しばらくして思い出すうちに心に染みこんでくる絵だと思っています。

多分見ていただければ、伝わると思うのですが。


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これは彼女のアトリエで撮ったパレット。


最後に言い訳がましいですが、このブログよりは情報の早いTwitterもありますので。

YG_FABRE_HARMAS ←このIDです。

敷金?知らん!

2011.1.29

satointhehouse


今アルマスで展示をしている佐藤イチダイ君と出会った頃に

彼から購入した作品を壁に掛けてあります。

顔が空間になっていて星が瞬いている、彼得意のモチーフです。


サイズは8号で45.5×38.0cmの大きさです。

ギャラリーから家に持って帰ってくると、それでも大きく

感じてしまうところが住宅事情の悲しさですが、

これくらいの大きさなら、ダルマ画鋲2つと裏の四隅に

prittのヒッツキ虫のような作品を痛めないもので壁にくっつけてやれば、

ずれないしはがし跡も付かないし簡単に壁にかけられます。

石膏ボードと壁に穴は開きますが、ハンズで売ってるクロスの

穴隠しでケアすれば、家を出るときも気づかれないだろうし、

第一、敷金は100%戻って来て当然のものだと、

テレビでなんとか弁護士がいっていました。


これからもどんどん壁に穴を空けて作品を飾っていきたいと思っています!

隠し部屋

2011.1.26

現在開催中の佐藤イチダイ『A scene from invisibillity 』では

バックスペースにて彼の過去作品も見られるようになっています。

ぜひご覧ください!


kako1


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