今日から3人の作品をちょっとずつお見せします。
一人目は加藤智大です。
持ち前の器用さで丹念に鉄板を折り曲げて、
キャンバスを作っています。
本来布であるキャンバスを鉄で作り、
さらに鉄板に鉄でできているものをリアルに描くことによって
当然として受け止めている事実を変換し、鑑賞者に物質という物の
もつ意味を再考察してもらうきっかけになればと考えています。
隅々まで仕事が丁寧で、彼の作品のもつモノとしての
完成度に僕はとても惹かれます。
実際F0号の作品などは手にとって貰うと、ずっしりした重さに
キャンバスのイメージを覆されます。
でも裏を見るとちゃんと木枠が入り、布の折り曲げもしっかり
再現されているのです。
ぜひ手にとって観ていただきたい作品です。