ドリッピング_曖昧_高橋淳

2010.5.26

最後の一人、高橋淳のご紹介です。

 

彼は臨床美術士という仕事をしています。

主に認知症の高齢者の方と一緒に絵を描く事を通して

ふれあい、一緒に課題に取り組んでいきます。

そんな仕事の中での経験から、過去から未来への人の繋がりに

意識を向けるようになり、描いたポートレイトを、繋がりの糸を思わせる

ドリッピングによって覆っていき、笑顔を称える霧の中の人物のように

仕上げるという手法に行き着きました。

 

今回の存在の濃度は、重い・軽い・曖昧の3つのレイヤーにより

それぞれのもつ存在への取り組みを提示するものでした。

先に紹介したように、最終的に高橋淳の作品は掛け替えることになり

そのデリケートに組み立てられたレイヤーにヴィヴィッドさが加わり、

ハプニング的に生き生きとした展示となりました。

 

今週から高齢な生徒が彼と一緒に描いてきた作品のファイルが

置いてありますので、それも合わせてご覧いただくと

さらに発見があると思います。

 

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